ベタが寿命を全うするためには最適な飼育環境が必要!コップでの飼育は本当?

ベタとは

ラビリンス器官という、少し特殊な器官によって空気中から酸素を取り入れることができる少し変わったお魚です。
故に、コップで飼えるといった売り文句も昔よく見ました
実際に管理さえしっかりできれば美しいヒレも保てるのかもしれません。
エアーレーションなく、小さなスペースで飼うというのに適しているともいえます

闘魚とも言われ、オスのベタは同じオスのベタや敵と認識したものには威嚇、攻撃します。相手が息絶えるまで戦うでしょう。そのため混泳は基本不可能と考えてください。
単独飼育が絶対条件で、大きなヒレを持つ「ショーベタ」といわれる種類の綺麗な個体は基本的にオスです。
繁殖させてずっと同じ水槽の仲間ということなら話が変わるかもしれませんが、そこに関してはブリーダーさんに聞いてみないとわかりません。

メスベタに関しては多少の縄張り争いや、性格によってつつかれたりするものもいますが可能なようです
姫水槽などといい、メスベタを複数混泳させて楽しんでいる方もいらっしゃいます。

今回はオスベタを単独飼育するということで飼育方法を紹介していきます。

これだけは揃えたい飼育環境アイテム

必要なもの

ベタをお迎えする前に、まずは飼育に最低限必要なものを用意しましょう!
これらがないとベタの飼育は困難といってもいいと思います。

水槽

まずは、水槽選びからになるでしょう。
コレクションケースのようなものから大型サイズのものまでさまざまな水槽、容器があります。
コップで飼うのは正直お勧めしません、管理がとても大変ですし間違いなく飛び出ると思います。
原産地のタイのファームとかではウィスキーボトルとかで飼育されていますが、しっかり機械的な管理が行き届いてるからできる技ですね。

実際にどれくらいの水槽がいいのか
最低でも1~2Lの容量のもの、次に3~5L、6~8L入るものになれば飼育が容易になってくるとでしょう。
10L以上入る水槽となればろ過機の設置等もできるスペースも余裕がありおすすめです。

大きいサイズがいいといっても実際の設置スペースと相談して決めてください
水量が少なければ少ないほど水替えの頻度は高くする必要があり、大きいと水槽の持ち運びが困難な為、その場で管理することになります。
環境にあったものを選びましょう。

まめ家で使用している水槽は容量3.5Lのものと7Lの水槽です。

20㎝キューブ水槽がちょうど7Lの水量入れることができスペースも少なくおすすめです。実際は飛び出し防止の為に6.5Lほどです。
10x20x20の水槽が半分の3.5Lの水量になり予備水槽として置いてます。
病気になり別容器での治療が必要な際使ってます。

ライト

お次はライトです
なくても飼えないことはないですが、やはりベタにも1日のサイクルがあります。
昼と夜の境目もなければいつ起きていつ寝るのか、ベタのストレスにもなりかねません。
できるだけライトをつけで上げましょう。

小型水槽であれば安価なもので十分だと思います。水草を育てるわけでなければこれと言って高価なものに手を出す必要もないでしょう。
私の経験ですが、部屋の照明だけではガラス面が鏡面になり薄暗い間はずっとフレアリングしてストレスによりヒレがボロボロなんてこともあります。

朝一緒におきて夜になったら寝かしてあげる。大切な家族となるでしょうから大事に時間管理してあげましょう。難しいことではないですし、オンオフできるタイマーのようなものもあります。

ヒーター

ヒーターはベタに限らず熱帯魚には必須です。

ベタに適した水温は24℃~28℃度と思いますので必ずつけてあげてください。
冬場など地域によっては朝には亡くなっていたなんて悲しいことがありませんように。。。

夏場はそこまで水温も下がらないとは思いますが、季節の変わり目が近づいたり、天候によって朝方冷え込むといったことも起こります。

水温が下がると、消化器官がいつもより働かなくなり便秘、消化不良にもなりやすいです。いつも通り餌あげたのに何故か調子が悪いとなったときはこういう事象がみられます。
ですからまめ家では常にヒーターをいれて適温を保っています。

ヒーターも電気製品である為寿命があります。 取り扱い説明書やメーカー記載の使用期限等しっかり確認しておきましょう。 使い続けるのであれば1年くらいで交換もしくは予備を持っておくのがいいかもしれません。

冬場突然の故障で、対応してる間にも大事なベタが大変なことになりますからね。

自動で水温をキープしてくれるオートヒーターが小型水槽にはお勧めです。

カルキ抜き

カルキ抜きした水でなければベタはカルキによって大きなダメージを負いますので、必ずカルキを抜いた水で飼育する必要があります。

カルキを抜くには水道水を使用します。
水道水を1日以上日当たりのいいところに汲み置きしておくだけでもカルキを抜くことができます。
水替えの際は必ずこのカルキを抜いた水が必須になってきますので、汲み置きしておく場所がないというのならカルキ抜きを使用する必要があります。

アクアセイフ等といったカルキ抜きがあり、適量いれるとカルキを抜くことができますので準備しておいてください。

餌がなくては生きていけません!

お店に並んでるショーベタとなるとまだ若い個体が多いので極小粒の記載があるものを選ぶといいでしょう。
ジャイアントベタならばそこそこ大きくても食べてしまうかもしれませんがw

まずは人工飼料で十分です。お家に迎え入れて環境に慣れてくれるまでは人工飼料でじっくり飼育していきましょう。
色揚げやもっとビタミンをとか考えだしたら生き餌とかにも手を出すのもいいでしょう。

しかしながら半年くらいで使い切るくらいの量じゃないとまだあるけど捨てるしかないなんてことになりますので5gとかの人工飼料でいいと思います。

水合わせ、水替え

購入してきたベタを水槽に入れる前に

お店で購入してお家に帰るまでの時間、ヒーターなどついていないとおもいます。
ということはもちろん少しずつ水温が下がっていくのです。
いきなり水槽にいれないでまずは水槽に浮かべて温度を合わせるようにしでください。

お店ではどのような状態だったか

お店によってベタの環境が違います。
ブラックウォーターといって少し水が茶色い水槽にいましたか?普通の水に見えましたか?
普通の水に見えたのならおそらく水道水に調整剤をいれた水でしょう。
茶色い水の場合PHが若干ですが低いときがあります。
そこまで神経質になることもない程度しか下がらないのですが、購入していきなりベタの調子がおかしいというのはあまりにもショックなので、まめ家ではこの場合時間をかけて水合わせしていきます。

水合わせは焦らない

実際にどうするのかというと、袋ごと浮かべたままやっちゃいます。まめ家流かもしれませんが・・・
ベタが入ってる袋の水は大した量じゃありませんので、大き目のスポイトとか小さい容器を使えば簡単です。

水温が調整でき次第、水槽の水をゆっくり袋の中に入れていきます。
袋の中の水の3/1程度いれたら10~30分ほど放置です。そのままベタを眺めてもいいですし、コーヒーでも飲んで一息入れましょう。
飛び出さないようにだけしましょう。

時間が経過したら半分ほど水槽に混ぜます。
お店の水は混ぜない方もいますが、私はそのまま水槽にいれていきます。
大抵の場合新しい飼育水にして渡してくれますが、心配であれば数日たった飼育水でないかお店で確認するとよいでしょう。
もし古い飼育水であれば入れないほうがいいので捨ててください。

袋の水を減らしたら、減らした分だけ水槽から水を足します。
あとは10分置きに同じことの繰り返しです。
3,4回もすればほぼ水槽の水と同じでしょう。ゆっくり袋ごと沈め、ベタが自然に出ていくのを待ちます。

さあ、楽しいベタとの生活のはじまりです!

水替えっていつするの?ベタ元気だけど必要なの?

必要です。
基本的にまめ家では全換水します。
フィルターとかついてれば3分の1の水替えでしばらく持つでしょうが、それでもバクテリアが活躍しだすまで3週間ほどかかるのではないでしょうか。その間は全換水しないと水質の悪化になる可能性もあります。

まめ家ではフィルターをいれてないので全換水です。
7Lの水槽で3日か4日に一回汲み置きの水にまるごと変えます。
購入時ほどではないですが、30分ほどかけて水合わせしたあとベタをもどします。

水量が少なければ少ないほど水替えの頻度は高くなります
1L程度なら毎日したほうがいいでしょう。
コップやボトルのような1L未満の容器も同様です。

なぜ全換水?ベタのストレスは?

小型水槽だからこそ起こりやすいことなんですが、ベタを飼育しているとアンモニアがもちろん発生します。
そしてバクテリアによって亜硝酸塩、硝酸塩へと変化していき最終的には水素になるんだとか。
アンモニアも亜硝酸も硝酸塩も蓄積していくと有害です、水量が少ないと濃度が高くなりやすくベタの体調不良の原因になります。
水替えの不足で調子が悪いというお話はよく聞きます。

ろ過機やフィルターのないベアタンクでの飼育であれば。バクテリアはいないようなものと考え、毎日新しい水に変えてやればいいのではないか

そう昔思ってからずっと全換水です。
熱帯魚の水替えは3分の1という情報が多い時代でしたから、ベタを飼い始めたときは何を調べても全換水という情報がなくて悩んだりしました。

バクテリアがいないのに3分の1しか水替えしなかったら、ビンのような少ししか水はいってないのに一週間もおいてたら・・・
そりゃあ少しずつ少しずつ亜硝酸とかもたまっていきますよね
何よりベタの体内に蓄積されていくので、3か月後や半年後に突然動きが悪くなるんです

定期的に管理してるのになぜ。。。
この経験からろ過機使用しないのであれば全換水
砂をいれると換水が大変なのでまめ家は砂も砂利もしきませんw
管理できるのであれば敷いても問題ないです。

頻繁な水替えはストレスになるという方もいますが、私はそこまで気にするほどのストレスでもないのではないかと思ってます。
昨日汲み置きの水に変えた。今日同じ汲み置きの水に変えた。
これってずっと汲み置きの水で綺麗な状態で飼育できてるってことだと思うんですよ。
極端かもしれませんが、有害な物質をため込むより断然いいですし、我が家のベタは全く気にならない様子です。

飼育方法はベタと長く付き合えば付き合うほど独自のルーティーンが出来上がっていきます。私の方法がすべてではないので、一番ベタが快適に暮らせる方法を探してあげてください。

食いすぎ注意!便秘は短命のもと!

ベタの食事風景はかわいくてたまりません!
だけど餌のやりすぎには注意が必要!
ベタは消化器官があまり強くありません、よってまめ家ではヒカリベタを2粒~4粒、ジャイアントベタで5~7粒くらいしかあげません

それでも便秘になりやすい個体も現れます。
水温が下がってる場合にも消化器官が働きにくく便秘になりやすいようなのでいつもより減らしてあげる必要があります。

フレアリングを定期的に行い運動不足解消によって糞をする子もいますので狭い容器で飼育している場合はとくに運動不足も気にしてあげるといいでしょう。

餌の消化にエネルギーを使いすぎないことこそが長生きしてもらう秘訣です。

かといってやせすぎもよくないのでベタの様子を見てあげて最初は少な目から餌の量を時間をかけて調節してあげてください。

まとめ

ベタはコップでも飼育できる?

できます。とは言い切れません
生存は可能かもしれませんが、飼育という観点からみればかなりの手間をかけて面倒をみてあげないとすぐに体調を崩すでしょう、
それにフタをしないと飛び出ますのでレイアウト的にもダサいかと。。。

結局何が必要なの?

  • 水槽7~10Lのもの
  • ヒーター

これがあれば飼えます。
ライトや水質調整剤は飼育環境によりますので必要かどうかご自身で判断する必要があるでしょう。

ベタは単独飼育じゃないとだめなの?

だめです。

オスベタは混泳しないでください。
メスベタは混泳可能かもしれませんが大抵最初に購入される方はオスベタだとおもいますので。

水替えって何日毎?

1L以下は毎日
3~7Lなら3~4日
10L以上あるなら一週間程度で大丈夫だと思います

ベタの様子を見て臨機応変に対応してあげてください。
明らかに調子が悪いのにまだ3日だから大丈夫とかいう考えは危険です。
生き物です何が起きてるのかよく考えましょう。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます!
私の体験談を含めての飼育方法を紹介させていただきました。
参考になれば幸いです。私とは違った考えの方もいらっしゃると思います。
ベタにあった飼育環境を探してあげてください。

ありがとうございました。